“この人センスいいな”と思われるお花の贈り方とは?
お花を贈る時、多くの方が「喜んでもらえるかな」「どんな色がいいかな」と悩まれると思います。
せっかく贈るなら、ただ豪華なだけではなく、「この人、センスがいいな」と感じてもらえるお花を選びたいものです。
実は、お花の贈り方において本当に大切なのは、高価なお花を選ぶことではありません。
相手のことを考えて選ばれたお花こそが、最も印象に残る贈り物になります。
今回は、花屋の視点から「センスが良いと思われるお花の贈り方」についてお話ししたいと思います。
まず最初に大切なのは、“相手らしさ”を考えることです。
例えば、おしゃれなカフェが好きな方へ贈るなら、ナチュラルなグリーンを取り入れたアレンジメント。
明るく元気な方へ贈るなら、向日葵やオレンジ系のビタミンカラー。
落ち着いた雰囲気の方には、白やグリーンを基調にした上品な色合い。
このように相手の雰囲気や好みに合わせるだけで、お花の印象は大きく変わります。
花屋でよくあるご注文に、
「お任せでお願いします」
というものがあります。
もちろんお任せでも素敵なお花は作れます。
しかし、
「優しい雰囲気の女性です」
「青色が好きな方です」
「シンプルなものを好みます」
など、少しでも情報をいただけると、よりその人らしいお花をご提案できます。
そして、“用途に合わせること”も重要です。
お誕生日と開店祝いでは選ぶお花が違います。
お供えと結婚祝いでは色合いも変わります。
センス良く見える人は、お花そのものだけではなく、「どんな場面で贈るか」をしっかり考えています。
例えば開店祝いなら、会場で目立つ華やかさ。
お見舞いなら優しい色合い。
送別なら感謝の気持ちが伝わる明るさ。
用途に合ったお花を選ぶことで、自然と印象も良くなります。
また、実は“色を欲張りすぎない”ことも大切です。
お花を選ぶ時、たくさんの色を入れたくなることがあります。
もちろんカラフルなお花も素敵です。
しかし、センス良く見えるアレンジメントは、色数を絞っていることが多いのです。
例えば、
白とグリーン。
ピンクとラベンダー。
黄色とオレンジ。
このように色の系統をまとめることで、洗練された印象になります。
インテリアやファッションと同じで、統一感がおしゃれさを生み出してくれるのです。
さらに、“季節感”を取り入れることもおすすめです。
春ならチューリップやラナンキュラス。
夏なら向日葵やトルコキキョウ。
秋ならダリアや実物。
冬ならシンビジウムや枝物。
季節のお花を自然に取り入れるだけで、「ちゃんと選んでくれたんだな」という気持ちが伝わります。
花屋としても、季節のお花を使ったご注文はとても魅力的に感じます。
そして意外と見落とされがちなのが、“大きさ”です。
高価なお花=大きい花束というわけではありません。
場合によっては、小ぶりでも上品にまとまった花束の方が印象的なことがあります。
特にご自宅向けのお花の場合、大きすぎると飾る場所に困ってしまうこともあります。
相手の生活スタイルを考えて選べる人は、とてもセンス良く見えます。
また、メッセージカードを添えるのもおすすめです。
短い一言でも構いません。
「いつもありがとう」
「お誕生日おめでとうございます」
「これからも応援しています」
お花に言葉が添えられることで、贈り物の価値はさらに高まります。
最後に、花屋として一番感じることがあります。
それは、“センスの良いお花”とは、相手を想う気持ちが感じられるお花だということです。
どんな色が好きだろう。
どんな雰囲気が似合うだろう。
どんなお花なら喜んでくれるだろう。
そうやって考えながら選んだお花には、不思議と温かさがあります。
その気持ちは必ず相手にも伝わります。
だからこそ、お花を贈る時は難しく考えすぎなくても大丈夫です。
相手の笑顔を思い浮かべながら選ぶこと。
それこそが、“この人センスいいな”と思われる一番の花贈りなのかもしれません。
