明日から秋のお彼岸。お墓参りを習慣にすることの大切さ
明日から、秋のお彼岸の期間に入ります。
秋のお彼岸は、秋分の日を中日として前後3日間を合わせた7日間。毎年この時期になると、お墓参りへ行き、ご先祖様や大切な故人に手を合わせるという方も多いのではないでしょうか。
今年は生憎、天候があまり良くない予報も出ています。
雨の日のお墓参りは、足元が滑りやすかったり、お花やお線香を持ちながら傘を差すのが大変だったりと、晴れの日と比べるとどうしても負担が大きくなります。
特にご高齢の方や小さなお子様と一緒の場合は、決して無理をせず、安全を第一にしていただきたいと思います。
それでも私たち花屋として、お彼岸の時期になると改めて素敵だと感じるのが、「毎年お墓参りに行く」という習慣です。
お墓参りは「忘れていませんよ」と伝える時間
お墓参りというと、墓石をきれいに掃除して、お花を供え、お線香をあげて手を合わせる。
行動だけを見れば、とてもシンプルなものかもしれません。
しかし、その時間には大きな意味があるように思います。
「今年も来ましたよ」
「家族みんな元気にしています」
「いつも見守ってくれてありがとう」
そんな気持ちを心の中で伝える時間でもあります。
亡くなった方と直接会話することはできませんが、お墓の前で手を合わせることで、その方との思い出を振り返ったり、自分自身や家族の近況を心の中で報告したりする。
忙しい毎日の中では、なかなか作ることのできない大切な時間です。
「毎年行く」という習慣そのものが素敵
仕事や家事、育児などに追われていると、一年は本当にあっという間です。
だからこそ、お彼岸やお盆、命日など、「この時期になったらお墓参りへ行く」という習慣を持つことは、ご先祖様や故人とのつながりを忘れないための一つのきっかけになります。
子どもの頃は親に連れられてお墓参りへ行き、大人になってからは自分が子どもを連れて行く。
そして、「お彼岸だからお墓参りに行こうか」という言葉が、次の世代へ自然と受け継がれていく。
こうした習慣は、とても素敵なものではないでしょうか。
お墓参りは故人を偲ぶだけでなく、自分が今ここにいることや、家族とのつながりについて改めて考える時間にもなります。
お供えするお花にも気持ちを込めて
お墓参りに欠かせないものの一つがお供えのお花です。
菊を中心とした昔ながらのお供え花はもちろん、最近では故人がお好きだったお花や色を取り入れたいというご相談もいただきます。
「母がピンク色を好きだったから」
「父が好きだった花を一本入れてほしい」
そんなお話を伺いながらお花をご用意していると、お供えのお花は単なる飾りではなく、その方を想う気持ちを形にしたものなのだと感じます。
大切なのは、高価なお花を供えることではありません。
一輪のお花でも、「会いに来ました」「忘れていません」という気持ちが込められていれば、十分に意味のあるお供えになると思います。
悪天候の日は無理をしないことも大切です
今年の秋のお彼岸は、天候が心配される日もありそうです。
お墓参りは大切な習慣ですが、だからといって危険な天候の中で無理をする必要はありません。
雨風が強い場合や足元が危険な場合には、天候が落ち着いた日に予定を変更するのも一つの方法です。
大切なのは、「必ずこの日に行かなければならない」と考えることよりも、故人やご先祖様を想い、手を合わせる気持ちを持ち続けることではないでしょうか。
明日から始まる秋のお彼岸
季節が夏から秋へと移り変わっていくこの時期。
お彼岸をきっかけに、久しぶりにお墓参りへ出かけてみませんか。
毎年行っている方は、今年もいつものように。
しばらく行けていなかった方は、「今年は行ってみようかな」と思うきっかけに。
お墓をきれいにして、新しいお花を供え、静かに手を合わせる。
ほんの短い時間かもしれませんが、その習慣を毎年続けていくことには、とても大きな意味があると思います。
明日から始まる秋のお彼岸。
生憎のお天気となる場合にはどうぞ無理をせず、安全を第一に。
そして天候が落ち着いた際には、お花を手に、大切な方へ会いに行ってみてはいかがでしょうか。
今年のお彼岸も、故人を想い、ご先祖様へ感謝を伝える穏やかな時間になりますように。
