秋のお彼岸に供えるお花は何がいい?選び方とマナーを花屋が解説

9月になると、「秋のお彼岸のお花を用意したい」というご相談が少しずつ増えてきます。

お彼岸は、ご先祖様や故人を偲び、感謝の気持ちを伝える大切な機会です。お墓参りに行ったり、ご自宅の仏壇に手を合わせたり、お世話になった方のご家族へお供えのお花を贈ったりと、過ごし方はそれぞれですが、そこにお花を添えることで、言葉だけでは伝えきれない想いを表すことができます。

一方で、「お彼岸にはどんな花を選べばいい?」「菊じゃないとダメ?」「色のある花を使っても大丈夫?」と迷われる方も多いのではないでしょうか。

今回は花屋の目線から、秋のお彼岸におすすめのお花や選び方、知っておきたいマナーをご紹介します。

秋のお彼岸とは?

秋のお彼岸は、秋分の日を中日として、その前後3日間を合わせた7日間です。

この期間にはお墓参りをしたり、仏壇をきれいにしたり、お花やお菓子などをお供えしたりして、ご先祖様や故人を偲びます。

特にお彼岸の入りや秋分の日にはお墓参りをする方が多いため、お花を用意する場合は直前になって慌てないよう、少し早めに準備しておくと安心です。

お彼岸のお花といえば定番は「菊」

お供えのお花として昔から親しまれている代表的なお花が菊です。

菊は落ち着いた印象があり、比較的長く楽しみやすいことから、お墓や仏壇に供えるお花として広く使われています。

白や黄色の菊だけでなく、現在ではピンクやグリーン、紫などさまざまな色や形の菊があります。丸い形が可愛らしいピンポンマムなどの洋菊もあり、昔ながらの仏花とは少し違った、優しく上品なお供え花を作ることもできます。

「菊だけでは少し寂しい」という場合には、ほかのお花と組み合わせるのもおすすめです。

リンドウやトルコキキョウもおすすめ

秋のお彼岸には、季節感のあるリンドウもよく似合います。

青や紫の落ち着いた色合いは、白い菊などとの相性も良く、秋らしい雰囲気を演出してくれます。

また、トルコキキョウもお供え花におすすめです。白や紫、淡いピンクなど色の種類が豊富で、柔らかく上品な印象に仕上げることができます。

そのほか、カーネーションなどを組み合わせることもあります。

「お彼岸だから、この花でなければいけない」と難しく考えすぎず、故人がお好きだったお花や色を取り入れるのも素敵な供養の形ではないでしょうか。

お供えのお花は白だけじゃなくても大丈夫?

「お供えだから白い花だけにした方がいいですか?」というご質問をいただくことがあります。

必ずしも白一色にする必要はありません。

白を基調に紫や淡いピンク、黄色などを加えると、落ち着きがありながらも優しい印象のお供え花になります。

特にご家族や親しい方へのお供えであれば、故人が好きだった色を取り入れるという選び方もあります。

ただし、ご家庭や地域、宗派によって考え方が異なる場合があります。また、亡くなられてから日が浅い場合などは白を中心とした控えめな色合いが好まれることもありますので、心配な場合はご家族へ確認するか、花屋へ用途を伝えて相談すると安心です。

お墓参りなら左右一対のお花を

お墓に供える場合は、左右の花立てに合わせて一対のお花を用意することが一般的です。

花屋で注文する際には、「秋のお彼岸のお墓参り用です」と伝えていただければ、用途に合わせた仏花をご用意できます。

お墓の花立ての大きさなどが分かっている場合には、それも伝えておくとより安心です。

また、墓地や霊園によっては、お供え物や花について独自のルールが設けられている場合があります。初めて訪れる場所であれば、事前に確認しておくことをおすすめします。

ご自宅へ贈るならアレンジメントもおすすめ

お彼岸にお墓参りへ行くことができない場合には、ご家族やご親族のご自宅へお供え花を贈る方法もあります。

その際におすすめなのがフラワーアレンジメントです。

花瓶を用意する必要がなく、届いた状態のまま飾りやすいため、受け取る方の負担を少なくできます。

白やグリーンを基調に上品に仕上げたり、紫を加えて秋らしくしたり、故人がお好きだった色を少し取り入れたりすることもできます。

「遠方でお墓参りには行けないけれど、手を合わせる気持ちを届けたい」

そんな時にも、お花は気持ちを伝えてくれる贈り物になります。

お彼岸のお花は早めの予約がおすすめ

お彼岸の時期は、お墓参りやお供え用のお花を求める方が増えます。

特に「この色を入れてほしい」「菊以外のお花も使いたい」「故人が好きだった花を入れたい」といったご希望がある場合には、早めのご予約がおすすめです。

生花は市場への入荷状況によってご用意できる種類が変わります。事前にご相談いただくことで、ご希望に近いお花を準備できる可能性も高くなります。

お花の名前が分からなくても、「優しい雰囲気に」「白と紫を中心に」「秋らしいお供え花に」といったご希望だけでも大丈夫です。

お花と一緒に大切な方を偲ぶ秋のお彼岸

お彼岸のお花で何より大切なのは、形式だけではなく、ご先祖様や故人を想う気持ちです。

昔ながらの菊を中心とした仏花もあれば、リンドウやトルコキキョウなどを取り入れた季節感のあるお花、故人が好きだった色や花を使ったお供えもあります。

今年の秋のお彼岸には、ご先祖様や大切だった方を思い浮かべながら、お花を選んでみてはいかがでしょうか。

どんなお花を選べばいいのか迷った時には、「お彼岸のお供え用」と花屋へお伝えください。ご予算や飾る場所、ご希望の雰囲気に合わせて、気持ちを込めたお花選びをお手伝いいたします。

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