【お花の切り戻し】コツを解説

お花を飾っていると、「最初は元気だったのに数日でしおれてしまった」「毎日水を替えているのに長持ちしない」という経験をされたことがある方も多いのではないでしょうか。

実は、切花を長持ちさせるためにとても大切なのが「切り戻し」という作業です。

花屋では当たり前のように行っている作業ですが、ご自宅では意外と知られていません。しかし、このひと手間を加えるだけで、お花が再び元気を取り戻したり、長く美しい状態を楽しめたりすることがあります。

今回は、お花を長持ちさせるための「切り戻し」について、花屋の視点から分かりやすく解説いたします。

■ 切り戻しとは?

切り戻しとは、花の茎の先端を新しく切り直すことです。

切花はお花屋さんからご自宅に届いたあとも、水を吸い上げながら生きています。しかし時間が経つと、茎の切り口が傷んだり、水中の雑菌によって詰まったりしてしまいます。

すると、お花が十分な水を吸えなくなり、

・花がうつむく
・葉がしおれる
・蕾が開かない
・花持ちが悪くなる

といった状態になってしまいます。

そこで新しい切り口を作ることで、水の吸い上げを改善し、お花を元気な状態に近づけることができるのです。

■ 切り戻しはいつ行えばいい?

理想的には、お花を購入した直後に一度行うのがおすすめです。

また、

・水替えのタイミング
・花が少し元気をなくしてきた時
・飾り始めて数日経過した時

などにも行うと効果的です。

特に夏場は水温が上がりやすく雑菌も繁殖しやすいため、定期的な切り戻しが花持ちを大きく左右します。

■ 正しい切り戻しのやり方

やり方はとても簡単です。

①清潔なハサミを用意する

まずは花バサミやキッチンバサミを綺麗に洗います。

汚れたハサミを使うと雑菌が切り口から入りやすくなるため注意しましょう。

②茎を1〜2cmほど切る

茎の先端を1〜2cm程度切り落とします。

この時、真っ直ぐではなく斜めに切るのがポイントです。

斜めに切ることで切り口の面積が広くなり、水を吸いやすくなります。

③すぐに新しい水へ入れる

切り戻した後はなるべく早く花瓶の水へ戻しましょう。

長時間空気に触れていると、切り口から空気が入り、水を吸いにくくなることがあります。

■ 水替えとセットで行うのがおすすめ

切り戻しの効果をさらに高めるためには、水替えも同時に行うのがおすすめです。

花瓶の中は見た目以上に雑菌が増えています。

水替えの際には、

・花瓶を洗う
・新しい水に替える
・茎を切り戻す

この3つをセットで行うだけで、お花の状態は大きく変わります。

■ 花によって効果が特に高い種類

切り戻しはほとんどの切花に有効ですが、特に効果を実感しやすいのは

・バラ
・ガーベラ
・トルコキキョウ
・カーネーション
・ひまわり
・ユリ

などです。

少し元気がなくなったように見えても、切り戻し後にしっかり水を吸い上げることで再び生き生きとした姿を見せてくれることがあります。

■ 切り戻しだけでは改善しない場合

もし切り戻しをしても改善しない場合は、

・室温が高すぎる
・直射日光が当たっている
・エアコンの風が直接当たっている
・花自体の寿命が近い

といった原因も考えられます。

特に夏場の車内や窓際は想像以上に高温になるため注意が必要です。

■ まとめ

切花を長持ちさせるコツは、高価な栄養剤を使うことだけではありません。

実は最も大切なのは、

「新鮮な水」
「清潔な花瓶」
「定期的な切り戻し」

という基本的なお手入れです。

たった1〜2cm茎を切るだけの簡単な作業ですが、お花の寿命を大きく伸ばしてくれることもあります。

せっかく選んだお気に入りのお花だからこそ、少しでも長く美しい姿を楽しんでいただけたら嬉しいです。

お花の管理方法で分からないことがありましたら、お気軽にお近くの花屋へご相談ください。私たち花屋も、お花を長く楽しんでいただけることが何より嬉しいのです。

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