夏場の胡蝶蘭は難しい?実はやりがちな“置き場所ミス”と長持ちのコツ
胡蝶蘭といえば「高級感があり長持ちするお花」というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
開店祝い、移転祝い、就任祝いなど、法人様から個人様まで幅広く贈られる胡蝶蘭ですが、実は“夏場の管理”で状態が大きく変わるお花でもあります。
「せっかく頂いたのにすぐ元気がなくなった」
「花がしおれてしまった」
「葉っぱが黄色くなってきた」
こういったご相談は、毎年夏前から非常に増えてきます。
ですが実際には、胡蝶蘭自体が弱いというより、“置き場所”によるトラブルがほとんどです。
今回は、花屋目線で「夏場にやりがちな置き場所ミス」と「長く楽しむためのコツ」をご紹介いたします。
夏の胡蝶蘭で一番多い失敗は“直射日光”
まず最も多いのが、窓際に置きっぱなしにしてしまうケースです。
胡蝶蘭は明るい場所を好みますが、真夏の直射日光は苦手です。
特にレースカーテン無しで西日が当たる場所は要注意。
人間でも夏場の車内が危険なように、植物にとっても強い日差しは大きなダメージになります。
葉っぱが熱を持ち、
・葉焼けする
・花びらがしおれる
・株自体が弱る
などの原因になります。
おすすめは「明るいけれど直射日光が当たらない場所」。
例えば、
・レースカーテン越しの窓辺
・明るい室内
・柔らかい自然光が入る場所
などが理想的です。
法人様のオフィスなどでも、ガラス張りの受付前にそのまま置かれていることがありますが、夏場は少し位置を調整するだけでもかなり状態が変わります。
意外と多い“エアコンの風問題”
夏になると冷房を使う機会が増えますが、実は胡蝶蘭はエアコンの“直風”も苦手です。
冷たい風が直接当たり続けることで、
・花が乾燥する
・つぼみが落ちる
・葉が傷む
などの症状が出ることがあります。
特にオフィスや店舗では、空調の風向きが胡蝶蘭に当たり続けているケースが非常に多いです。
「涼しい場所に置いているから大丈夫」と思っていても、風が直接当たる環境は別問題。
胡蝶蘭は“風通し”は好きですが、“強い風”は苦手です。
置き場所としては、
・エアコンの真下を避ける
・風が直接当たらない位置にする
・サーキュレーターを当てすぎない
などを意識すると長持ちしやすくなります。
水やりは“毎日”じゃなくて大丈夫
夏になると「暑そうだから」と毎日お水をあげてしまう方も多いですが、これも実は注意点です。
胡蝶蘭は元々、乾燥気味を好む植物。
水を与えすぎると根腐れの原因になります。
特に受け皿に水が溜まったままになっていると、蒸れて根が傷みやすくなります。
目安としては、
・植え込み材がしっかり乾いてから
・7日〜10日に1回程度
・午前中に少量
くらいがおすすめです。
環境によって多少変わりますが、「乾かし気味」が基本です。
また、花や葉っぱに直接お水をかけ続けるのも傷みの原因になるため、株元に優しく与えるイメージが理想です。
夜の温度にも少し気を配ると◎
胡蝶蘭は熱帯地域原産のお花なので、比較的暖かさには強い植物です。
ただし、日本の真夏は湿度も高く、昼夜の温度差で負担がかかることがあります。
特に、
・締め切った部屋
・熱がこもる室内
・風通しの悪い場所
などでは蒸れやすくなります。
夜間でも少し空気が動く環境を作ることで、胡蝶蘭の状態は安定しやすくなります。
とはいえ、過度に神経質になる必要はありません。
「直射日光を避ける」
「エアコンの風を直接当てない」
「水をあげすぎない」
まずはこの3点だけでもかなり変わります。
胡蝶蘭は“環境に慣れる”お花です
胡蝶蘭は繊細そうに見えて、実は環境が安定すると非常に長く楽しめるお花です。
適切な場所で管理すれば、夏場でも1ヶ月以上綺麗に咲き続けることも珍しくありません。
頂いた大切なお花を少しでも長く楽しむために、ぜひ置き場所を見直してみてはいかがでしょうか。
花屋としても、「まだこんなに綺麗に咲いてるよ」とお客様からお声をいただく瞬間はとても嬉しいものです。
この夏も、素敵な胡蝶蘭のある空間をぜひ楽しんでみてください。
