褒章や叙勲には胡蝶蘭を贈る時の正しいマナーとは?

【褒章や叙勲のお祝いにおすすめの花】
『胡蝶蘭の魅力とは?』

高級なお祝いの花として選ばれることが多い胡蝶蘭は、切り花やほかの花を比べても育てやすく長期間にわたり美しい姿を楽しむことができます。
普段、花を育てる機会がない方であっても育てやすいのもメリットです。
胡蝶蘭を長く楽しむには、頻繁に水やりをすることは間違いだとされており、鉢の中が乾くまで水を与える必要はありません。
定期的に水やりをしなくても良い点も忙しい方にお祝い花として贈るおすすめの理由と言えます。
また、叙勲の時期は、胡蝶蘭を育てやすい最も適した季節です。
見た目の美しさだけでなく、育てやすさまで考慮するのであれば初心者にも栽培しやすい胡蝶蘭がおすすめです。

 

『胡蝶蘭は一つひとつ見た目が違う』

胡蝶蘭の姿をじっくりと見てみると一本一本まっすぐ伸びている姿や花びらの違いを感じることができます。
2つとして同じものがないのも胡蝶蘭の魅力です。
また、農家ごとにこだわりを持って胡蝶蘭を育てていることが実感できます。
胡蝶蘭の花びらの色もさまざまありますが、特に白い花びらと唇弁の紅白(リップ)はお祝いにもピッタリです。
紅白(リップ)の胡蝶蘭は、褒章や叙勲はもちろん、さまざまなお祝い事で贈られています。
また、勝負事のお祝いに選ばれることも少なくありません。

 

『褒章・叙勲の胡蝶蘭の選び方』

褒章や叙勲のお祝いで胡蝶蘭を贈る時には、印象に残る大輪を選んでみることもおすすめです。
褒章や叙勲のお祝いに花を贈る方が多いことが予想されるため、印象に残る花をあえて選ぶことで相手に喜ばれます。
大輪の胡蝶蘭や可愛らしい花の真ん中が赤色になっているリップの品種をはじめ、さまざまなタイプの胡蝶蘭があるので、差し上げる方のイメージに合わせて選んでみても良いでしょう。
現在、胡蝶蘭は品種改良された少し変わった色や形の花びらや、染色塗料で鮮やかな赤色に着色されたものを目にすることもできます。
着色の胡蝶蘭は、胡蝶蘭そのものの白色と、着色をした赤を組み合わせて、紅白仕様にお仕立てしているものもございます。
また、金箔を付けたものや桜や紅葉の絵柄を施したものなど、豪華な装飾や季節感を演出したこだわりの胡蝶蘭も個性が出せておすすめです。
もちろん華やかさもしっかりと実感できるので、たくさんの方からお祝いの花として選ばれています。

 

『切り花のアレンジもおすすめ』

褒章や叙勲のお祝いに花を贈る方の中には、鉢植えの胡蝶蘭ではなく、シンプルな切り花をアレンジした花束を贈りたいと考えている方もいるかもしれません。
もちろん、お祝いに花を贈る際に種類に決まりはないので、切り花を贈ることも失礼にあたりません。
現在、切り花も人気を集めており、赤色や青色など相手をイメージした色の花材で、お祝いとして贈れるのもメリットです。
また、さまざまな花を組み合わせることで、より印象的でダイナミックなお祝いを贈ることができるでしょう。
さらに、花束にすることで可愛らしさを出すこともできます。
しかし、切り花でアレンジしてお祝いを贈る場合、お手入れが面倒ではないか、という点にも注意し、相手のことも考えながら贈ることが大切です。
簡単な水やりで美しさを保てる胡蝶蘭とは違い、切り花はこまめに水を換えなければならず忙しい方には不向きです。
さらに褒章や叙勲のお祝いには、たくさんの花が届くことが予想されます。
そのため、忙しい方や花を育てることが初めてという方には、切り花を贈ることは負担になってしまうかもしれません。
もし、育てやすさを考慮するのであれば、簡単な水やりで美しさを保てる胡蝶蘭や、水やりなどの手間の必要がなく長ければ数年にわたり飾ることができる

 

『金額の目安』

お祝いで花を贈る際の金額の目安として、法人は15,000円~30,000円程度、個人は10,000円~20,000円程度となっています。
お祝いに花を贈る場合、金額の平均は総合的にこの価格帯が多いので、金額で迷った時には参考にしてみると良いでしょう。
もちろん、お花の種類は問いません。
中には、相手との関係性により、50,000円程度と高額になるケースもあります。
お祝いは、気持ちで贈るものであるため、必ずしも高額でなければならないという決まりはありません。
とはいえ、せっかくのお祝いですから、しっかりと相手へ気持ちが伝わることを考慮して、関係性なども踏まえて金額を設定してみると良いでしょう。

 

『お祝いを贈るタイミング』

お祝いを贈る際には、遅くとも褒章や叙勲の発表があってから1週間までに相手へ届くようにすると失礼になりません。
できるだけ早くお祝いをお届けすることで相手へ気持ちがしっかりと伝わります。
春の褒章の発表は4月29日です。
お届け日の目安として4月29日~5月5日までがベストです。
一方、秋の褒章の発表は、11月3日となっているため、11月3日~11月9日までをお届け日の目安にすると良いでしょう。
ただし、個人宅に贈る場合には、相手が不在にしていることも考えられます。
生花を贈る時には、花が劣化してしまうことを考慮して相手が受け取れる日を確認したうえで贈ることをおすすめします。

 

『祝賀会のパーティーに贈る場合』

褒章や叙勲の祝賀会のパーティーが催された場合、その席にお祝いの花を贈ることもあるでしょう。
このような場合、決まった時間に必ずしも配送が確定できない宅配便を利用することはおすすめできません。
パーティーの席に間に合うように花屋の自社配達を利用すると、確実にお祝いを届けることができ安心です。
中には、パーティー前日に花が届けられてしまうケースもあるので要注意です。
花は、短期間であっても種類によっては、あっという間に劣化してしまうこともあります。
パーティー当日に美しさが保たれていないなど困ったトラブルに見舞われてしまうケースもあるので注意が必要です。

『正しい札の書き方』

お祝いに花を贈る場合には、札を書くことも正しいマナーです。
書き方は、宛名(受章者名)+文言(祝 〇〇章受章)+送り主名(花を贈る側の名前)と書くことが一般的です。
また、文言を入れる際には、相手が受賞した章名を間違わずに書くことが大切です。
多い間違いとして「受章」を「受賞」と書いてしまうことがあるのでここは注意しましょう。
褒章や叙勲は、国や公共事業で功績を残した方に贈られるものであり、「受章」と表すことが正しくなっています。

 

『お花のほかに祝電を一緒に贈ることもおすすめ』

美しい花と共にお祝いの言葉を伝える祝電も贈ることもおすすめです。
祝電を送る際には、自分が贈ったことが相手にわかるように名前を入れることを忘れないようにしましょう。
祝電の文章の一例として、以下のような文章を綴ってみてはいかがでしょうか。

【祝電 内容例】
○○様(相手名)
この度は○○章の受章を心からお祝い申し上げます。
今後ともご健康に留意され、なおのご活躍をお祈りいたします。
○○(差出人名)

お祝いの花に祝電を添えることで、より敬意を表して相手へお祝いの気持ちを伝えることができるでしょう。

 

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