胡蝶蘭のお手入れ方法・育て方のポイント 長持ちさせる管理方法

贈る方も贈られる方も多い、胡蝶蘭。本来、管理はそこまで難しくないですが、お届け先から「適切な置き場所や水やりの頻度など、育て方がわからない」「お手入れ方法がわからず、胡蝶蘭をいつもすぐ枯らしてしまう」という声をいただくことがあります。また、贈った胡蝶蘭がどれくらい長持ちするものなのか、送り主さまからお問い合わせいただきます。そうしたお客さまとのやり取りも含め、グリーンベルが記事にまとめました。

【胡蝶蘭のお手入れの手順】

①風通しが良く、人も過ごしやすい、明るい室内に置く

胡蝶蘭の長持ちのために最も重要なポイントと言える置き場所で注意したいのは、温度・湿度・日当たりの3点。

温度は、最低でも10℃以上。理想は20℃〜25℃程度の、人も過ごしやすい室温です。暑さにはある程度耐えますが、冬場の寒さで枯らしてしまう方が多いので注意しましょう。

湿度は70%程度が最適ですが、鉢の中が蒸れすぎても根腐れを起こすので、風通しがあることが理想です。冬場に暖房器具の近くに置くと、暖かくても乾燥で枯れてしまうことがあります。湿度50%を下回るような場所では、霧水で補うと良いでしょう。

最後に日当たり。明るい室内が理想の置き場所です。直射日光に当てると葉焼け(茶色くなる)を起こすことがあります。

 

②水ゴケやウッドチップがある程度乾いていることを確認


前回の水やりから2〜4日程度経過したら、鉢の中の水苔やウッドチップが、乾いてきていることを確認します。湿り気がほとんどなくなっているのを確認したら、水やりをして良いタイミングです。

乾燥のスピードは、季節や置き場所の環境によって異なります。まだ湿っているのに大量に水をあげてしまうと、根から呼吸ができなくなり、根腐れの原因となるので気をつけましょう。特に低温期は根が弱る時期なので、十分に乾いたのを確認するようにしたいところです。

③週に1〜2回の頻度で水を与える


ある程度乾いていることを確認したら、できるだけ午前中に、水を与えます。午前中に水をあげるのは、気温が下がる夜には水を吸い上げにくくなるためです。また、冷たすぎる水をあげるとダメージを与えてしまうので、特に冬場は、20℃前後の微温水を与えるのが理想です。

ちなみに、胡蝶蘭の鉢には、数個の株が寄せ植えされていますが、水を与えるとき、特定の株だけでなく、鉢全体に満遍なく水が行き届くように水やりをするように注意しましょう。

④鉢皿にたまった水は必ず捨てる


水やりをして鉢皿に水がたまったら、必ず捨てるようにしましょう。胡蝶蘭の根は湿気とともに通気性を求めるので、夏場は特に、ムレることでカビが発生したり、根腐れの原因となるので注意が必要です。

また、鉢の中のムレを防ぐためには、ギフト用ラッピングをほどいて、陶器鉢が露出した状態にすることもポイントです。ラッピング用紙が付いた状態で置かれたギフトの胡蝶蘭をよく拝見しますが、特に夏場の花の寿命を長くするには、通気性の良い状態にしてあげるとより良いでしょう。

⑤葉や花に霧水をかける


乾燥を嫌う胡蝶蘭には、葉の表と裏に霧吹きで水を与えることは効果的です。冬場など、どうしても適切な湿度の置き場がない場合は、霧水で補いましょう。ただし、霧吹きをして残った水が葉の根元に長い時間たまると、それも株を弱める原因となるので、梅雨の頃に葉の芯などに水がたまっているときには、柔らかい布などで吸い取ってあげてください。

また、生産者さんや生花店では、花や蕾に霧水を与えることもありますが、残った水滴がシミの原因となる場合もあるので、霧水を与えるなら水滴が残らないように注意が必要です。

以上を注意しながら育てていくと胡蝶蘭が長持ちして、長期間楽しめることが出来ます。全てやることが出来なくても意識をして育ててあげると全然違うと思います。

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